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[Sy] 『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』を読む(2)

2012/05/02

昨日から 『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』 のポイントと感想をまとめていますが、今日は「はじめに」の部分についてです。

では、「はじめに」のポイントを整理していきます。

> 現代ではやるべきことをきちんとこなしつつ、ゆとりをもって人生を楽しむことが大変難しくなってきている。しかし、このふたつを両立することは不可能ではない。日々の仕事を次々にこなしつつ、人生を謳歌していくことは、あなたにも可能なのだ。

多くのサラリーマンにとって、「やるべきこと」とは仕事になるでしょう。そして「ゆとりをもって人生を楽しむこと」に当たることとしては、家族と過ごす・趣味に没頭するなど、本当にやりたいことに時間を割くことでしょう。ぼくはこの文章を書いている現時点で、これができていません。仕事は嫌いではありませんし、また就職するなら今の会社が良いです。ただ、忙しい。本当にやりたいことに時間を割けていない。これでは本末転倒ではないか?そんな気持ちになったりもします。やはり両立は無理なのか?贅沢を言っているのか?なんて考えたりもします。でも、GTDを習得できればそれが可能かもしれない。少なくとも、今よりは改善できるかもしれない。そんな期待を感じさせてくれます。

日頃やっていることは、ふたつに分けることができる。ひとつは、興味があったり重要だったり、何かの役に立ったりすることだ。もうひとつは、やりたくはないがやらなければならないことである。 (中略) 今やるべきだという強い確信をもつことができれば、何のストレスも溜まらないはずだ。

ここで著者が言っているのは、「仕事=やらなければならないこと」というネガティブなことではありません。 そもそも著者は、いわゆる一般的に言う仕事だけでなく、プライベートでのタスクも含めて、広義の意味で仕事と呼んでいます。ではやらなければならないこととは何なのか?と疑問が残りますが、ぼくは次のように理解しました。 『今やるべきだという強い確信』を持てないタスク。これこそ、やらなければならないことに当たるものでしょう。 やらなければ「ならない」という表現は、まさにストレスを感じます。これをやる「べきだ」と確信を持つことができれば、同じタスクでも心に与える負担はまったく別のものになるはずです。

本書で私が何より伝えたいのは、どんなときでも心にゆとりをもって、最大限の効率で仕事をこなしていくための方法である。

著者が何を伝えたいのか?これを理解しながら読み進めるとポイントがわかりやすいですよね。この本はこの部分にそれが書かれています。ここに魅力を感じるかどうかで、自分が必要としているものかどうかを判断すると良いでしょう。ぼくにとっては、まさに今一番改善したいことですのでぴったりでした。

どんなビジネスパーソンでも、やるべき仕事を確実にこなしたいと思っている。しかし、1日の仕事が終わったあとに、かけるべき電話がかけられず、引き継ぐべきタスクが引き継がれず、会議や話し合いで決められたことがきちんとフォローされておらず、果たすべき責任が果たされず、処理すべきメールが何十通も放置されていることを、彼らは知っているのである。

そう、知っているのです。自らの判断で 明日に持ち越したタスク や、すっかり抜け落ちていて 忘れさられたタスク 、情報量が多すぎて追いついていないために 把握しきれていないタスク などなど。あとは、「やっておいた方が良いな」と思ったのに管理してなかったために どこかへ消え去ってしまったタスク もあります。知っているけど、知らないふりをしているにすぎないわけです。

以上、「はじめに」のポイントでした。ここまででこの本が書かれた目的が、よりはっきりとわかってきました。次回はいよいよ本文に入っていきます。