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[Sy] 『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』を読む(3)

2012/05/03

『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』 のポイントと感想のまとめの3回目。いよいよ本文突入です。

今日は第1部 『GTDの基本』 から第1章 『仕事が変わった。さて、あなたの仕事のやり方は?』 を読んでいきます。

> 私が提唱するGTDの柱はふたつある。ひとつは、やるべきことを”すべて”把握しておくということだ。(中略)柱のふたつ目は、人生において常に降りかかってくるあらゆる”インプット”にその場で対処できるようにすることだ。

著者がGTDの柱として掲げている2つのことが書かれています。

ひとつ目は、GTDにおいて 「収集」 と呼ばれるステップにあたります。まずは頭の隅々からやらないといけないことや、気になっていることを片っ端から出しつくすことが必要だと言っています。1章の最後の方には脳の短期記憶をコンピュータのメモリに置き換えた例えがあり、メモリが容量いっぱいまで使用されている状態で作業効率することが非効率 であり、だからこそ頭をスッキリさせることが大切だということです。

ふたつ目は、「収集」の次のステップとなる 「処理」「整理」 と呼ばれるステップにあたります。収集したインプットに対して、どのように行動・管理すべきかをその場で判断することが重要だと言っています。 この2つを頭に入れて、先を読み進めていくことにします。

ほとんどの人は「やりかけの仕事」に意識を向け、それが自分にとってどのような意味をもつのかを見極め、それについて何をすべきか決断することに二の足を踏む。それを考えるのには、普段使わないエネルギーが必要だとわかっているからだ。(中略)こうした望むべき結果を自分で真剣に考えることこそが、あなたの夢を実現するためのいちばんの近道となる。

GTDの柱として書かれていた2つのことを実践するのには相当なエネルギーがいるよ!だけど実践すれば、夢を実現する近道になるよ!ということですね。確かに、頭の中にある気になっていることをすべて洗い出して、それをどうするべきか判断していくことを考えると、かなりの時間と気力が必要になるのは容易に想像できます。

構いません。どれだけエネルギーがいることだったとしても、必ず実践してやりますとも。

論理的に考えれば、長期的な目標を明確にしてから必要なことを洗い出し、次に具体的な行動について考えていくトップダウンのアプローチのほうがよさそうに思える。ただ、これには問題がある。多くの人は日々やらなければならないことに追われ、全体に目を向ける余裕がなくなっているのだ。まさにこの理由によって、ボトムアップのアプローチのほうが有効なことが多いのである。

なるほど。ぼくもこれまではトップダウンのアプローチしか試みたことがありませんでした。最近も長期的な目標を考えるために時間をとらないと、と考えていました。が、結局できていません。著者の言うとおり、日々やらなければならないことに追われてるんです。全体に目を向ける余裕がないんです。 GTDは、それ自体が長期的な目標を考えるための手法ではありませんが、そのために 必要な時間や心の余裕を生み出すために効果的な手法 であると感じています。

私は何かの意思決定をするとき、「事前に考慮された」選択肢から直感を信じて選ぶようにしている。その場で「どんな選択肢があるかな」と考えたりはけっしてしない。その場で考えつく選択肢だけでは正しい優先順位で行動しているとは言えないからだ。すべてを事前に考慮しておき、信頼できるシステムに整理しておくべきなのだ。その場その場で何度も考えるのは時間のムダだ。

要は、GTDでは何かの意思決定をする場合、「事前に考慮された」選択肢から直感を信じて選んでいき、信頼できるシステムに整理しておく。ということが言いたいのだと。また、ここで著者が言っている「システム」とは、デジタル・アナログ問わずです。ぼくは今のところ Evernote を活用しようと考えています。

かなりポイントを絞ったので、わかりずらいところもあるかもしれませんね。ここに挙げた以外にも、いくつも「なるほど!」って思ったポイントがありましたが、それを全部書くわけにはいかないので・・・

明日は第2章です。GTDを実践する5つのステップについての概要になります。