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[Sy] 『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』を読む(7)

2012/05/08

『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』 のポイントと感想のまとめの第7回です。 第4回より、第2章 『生活をコントロールする GTD実践のための5つのステップ』 についてまとめてきました。

今回は最後2つのステップ 「レビュー」「実行」 についてです。

【ステップ4】レビュー

どのステップも重要なのですが、GTDの経験者の方のブログを拝見させていただいた際に必ずと言っていいほど 一番重要と言われている のが、この 「レビュー」 です。本書には、第2章では8行程度の文章で簡単に書かれている程度ですが、その短い文章の中にはこう書かれています。

大事なのは、人生や仕事の全体像を、適切な間隔、適切なレベルでレビューできるようにすることである。ほとんどの人にとってGTDの成否のカギを握るのが、このレビューの実践だ。

ここまでのステップで、構築されてきたシステム(ここでいうシステムとは、必ずしもデジタルな何かを指し示すものではありません。GTDを実践するために構築されたものであれば、アナログやデジタルといった手法は何でも良いです)を 維持し、鮮度を保つために必要不可欠なものがレビュー になります。

このレビューを怠ると、せっかく「整理」された「気になること」もいつしか古びたものになってしまうでしょう。それを防ぐために、日次、週次、月次といったタイミングで新たに追加された「気になること」やシステム全体を点検する必要があります。

【ステップ5】実行

ここまで行ってきたワークフローはすべてこの「実行」のステップのためにある。

と始まるとおり、どれだけ完璧に整理されたシステムを構築することができたとしても、それを 実行しなければ意味がありません。 そして、この「実行」では、これまでのステップで行ってきたことの本当の価値を体感できるはずです。「実行」の説明は、以下のような言葉で締められています。

「うーん、とりあえずこれかな・・・」ではなく、「これだ!」と確信を持てるようになり、作業の効率も飛躍的に向上していくことになる。

「収集」によって頭の中の「気になること」がすべて集められ、 「処理」で求められる結果と次に行動すべきことを具体化し、 「整理」で適切なカテゴリに分類・管理し、 「レビュー」にて周期的に点検を行う。

そして常に頭の中はスッキリとした状態を保ちながら、いざ行動できるタイミングになったならば、予め準備された「次にとるべき行動」から自信を持って選択・実行することができるようになるのです。

さて、長くなってしまいましたが、第2章も今回で終了です。 次回は第3章「創造的にプロジェクトを進めるために プロジェクトプランニングの5つのステップ」に入ります。