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[Sy] 『テルマエロマエ』のルシウスから学ぶ「生きている」ということ。

2012/05/16

先日少しだけ触れたテルマエロマエ

⇒ たまには夫婦でデートしてもいいじゃない。

古代ローマ人の浴場設計技師の「ルシウス(阿部寛さん)」がタイムスリップして、現代の日本人の「山崎真実(上戸彩さん)」と出会って・・・という話なのですが、この2人の会話の中で、一つ心に残った言葉がありました。

それは、帝王に命令された仕事に納得できず、命を懸けて断りに行こうとするルシウスが、山崎真実から「現代の日本人は納得できない仕事でも我慢してやってるんだ」という雰囲気のことを言われた後に言い放った、

「だとしたら、悲しい民族だな」

という一言です。

ルシウスは、『命がある=生きている』ということではなく、『意志を持つこと=生きている』と考えています。 だからこそ、仕方なくやりたくないことを日々こなしている 現代の日本人を見て「悲しい民族」と感じたのです。 むしろ、ルシウスからしたら「お前はもう死んでいる」と言いたいくらいかもしれません。

ぼくもそうですが、ルシウスのような生き様に、現代の日本人はどこかしら憧れのようなものを持っている はずです。でも、ほとんどの人はそういった生き方は自分にできるわけがないし・・・と諦めているように感じます。

何も命を賭けろとは言いませんが、せめて本当にやりたいことが何なのかを、本気で考えることくらいやってみてもいいんじゃないでしょうか?

「普通に平和に暮らせれば充分」かもしれませんが、本当に今のままの生活をこれから何十年も送れるのでしょうか?誰がそんな保証をしてくれるのでしょうか?果たして30年後、日本はあるのでしょうか?地球は人が住める状態でしょうか?宇宙は・・・これくらいでやめておきましょう。

とにかく、長い人生で何が安全で何が危険につながるのかは、誰にもわからないことです。一つだけはっきりと言えることは、困難な状況でも生き抜いていける力を身につけることが、最大のリスクヘッジになるということです。

そしてぼくは、生き抜いていける力を身につけるには、自分が本当にやりたいことを追求し続けることこそが近道 になると信じています。 人が力を最大限発揮できるのは、外から与えられた何かに対して行動する時ではなく、内側から溢れてくる自分自身の意志に従って、行動するときなのですから。