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[Sy] MAMPを使わないでMacにローカルWeb開発環境を構築する〜その2:Apacheとは?〜

2013/08/08

MAMPに頼らないでMacにローカル開発環境を作りたい

前回は MAMP を使わずにローカルへ開発環境を構築するメリットについて書きました。

⇒ MAMPを使わないでMacにローカルWeb開発環境を構築する〜その1:挑戦するメリットは?〜

それでは、実際の手順について説明していきます。今回は Apache を起動してみます。

Apacheを起動してみよう

localhostにアクセス

まずは、騙されたと思って、ブラウザに次のURLを入力してページを表示してみてください。

http://localhost

どうですか?え、エラーになりますか?

ブラウザによって表示は違いますが、例えばChromeだとこうなっていることでしょう。

Apache起動前にlocalhostへアクセス

大丈夫です。それであってます。すみません。

いや、騙したわけじゃないんです。Apacheを起動する前と後の動きが違うということを体験してもらいたかっただけなんです。

こういう体験の一つ一つが、経験値になっていきますので、こういうクセを付けておくと良いと思います。

ターミナルからApacheを起動

では、いよいよApacheを起動してみましょう。

[アプリケーション] ⇒ [その他] ⇒ [ターミナル]を起動してください。
(これから頻繁に使うので、Dockに入れておくなどしてください)

ターミナル

ターミナルを起動したら、下記のコマンドを入力します。

$sudo apachectl start

パスワードを求められたら、あなたのアカウントのパスワードを入力してください。
(管理者権限のあるアカウントで操作してください)

これでApacheは起動できました。

もう一度localhostにアクセス

では、もう一度ブラウザに

http://localhost

と入力してみましょう。

画面に「It works!」という文字が表示されるはずです。

Apacheデフォルトページ

おめでとうございます。無事にApacheが起動できました。

今回の目標はこれで達成です。次回はPHPを動かしてみましょう。

ちょっと寄り道

と、Apacheをただ起動するだけならすぐ終わってしまいます。

もったいないので、ちょっと寄り道してみます。

Apacheとは?

そもそもApacheってなんでしょうか?

ぼくたちが普段「Apache」と呼んでいるものは、正式には_Apache HTTP Server_という名前のソフトウェアです。

⇒ Welcome! - The Apache HTTP Server Project

Apacheとは本来団体名なのです。ただ、普通にApacheで通じるので、それでいいです。

逆に普段の会話の中で「Apacheは正式な名前じゃないんだよ〜」などど言おうものなら、面倒なやつだと思われるだけなので、やめておきましょう。

ではApacheの役割はなんでしょうか?

Apacheは、Webサーバ の一つです。ここでの「サーバ」とは、物理的なサーバのことではなく、「サービスを提供するもの(ソフト)」という意味で捉えてください。

要するに、Apacheは 「Webページ(サイト)を提供するためのソフトウェア」 ということですね。

先ほど、Apacheを起動する前にページを表示しようとして、エラーになりました。

これは Apacheが動いていて初めて、あなたのMacがWebページを提供する機能を持つ ようになるからです。

Apache(のようなWebサーバ)が無いと、世の中のWebサイトはまったく見ることができなくなります。

確かに、MySQLやPHPも無いと困るんですが、まず最初にApacheが動いていないことには、何も始まらない ということです。

HTTPとは?

ちなみに、正式名称にある_HTTP_というのは、Hypertext Transfer Protocol の略で、「ハイパーテキストを転送するための決まり事」というような意味になります。ハイパーテキストというのは、今や当たり前ですが、リンクや画像などを含むテキストというような意味です。

このHTTPの決め事によって、Webサイトを作ったり、ブラウザで見たりする仕組みが作られています。

localhostとは?

もう一つ locahhost という言葉も、馴染みがない人が多いと思います。

localhostとは、あなたのMac自身を表す言葉(ホスト名) です。なんというか、暗黙のルールというか、慣習というか。

もう少し説明すると、まず、 ループバックアドレス と呼ばれる自分自身を表すIPとして、 127.0.0.1 というものがあって、それに対するホスト名としてlocalhostが使われているということです。

127.0.0.1もlocalhostも、自分のMacに通信する際に使われるもの と覚えておけば大丈夫です。

なので、Apacheの動作確認でアクセスした

http://localhost

というのは、

http://127.0.0.1

と書いても同じになります。どちらも、あなたのMac自身にWebページを要求している という意味です。