[Sy] MAMPを使わないでMacにローカルWeb開発環境を構築する〜その4:MySQLをインストールする〜
MAMPに頼らないでMacにローカル開発環境を作りたい
前回までで、Apacheを起動してPHPのプログラムを実行するところまで説明しました。
- MAMPを使わないでMacにローカルWeb開発環境を構築する〜その1:挑戦するメリットは?〜
- MAMPを使わないでMacにローカルWeb開発環境を構築する〜その2:Apacheとは?〜
- MAMPを使わないでMacにローカルWeb開発環境を構築する〜その3:PHPとApacheの連携〜
今回は、MySQL をインストールします。
MySQLをインストールしよう
ApacheやPHPと違って、MySQLはMacにデフォルトでインストールされていません。
まずは、ここからMySQLをダウンロードしてきます。
⇒ MySQL :: Download MySQL Community Serverたくさんありますが、OSのバージョンとCPUに応じて、あなたのMacに合ったものをダウンロードしてください。
ぼくの場合は、OSは「10.8.4」、CPUは「Intel Core i5」なので、Mac OS X ver. 10.7 (x86, 64-bit), DMG Archive をダウンロードしました。
10.8系はまだないみたいなのでバージョンは10.7で、Core i5は64bitなので、という感じです。ちなみに、自分のMacの情報を見たい場合は画面左上のAppleのマークをクリックして
[このMacについて]⇒[詳しい情報]
で確認できます。


CPUが64bitか32bitかわからないという場合は、ここで確認できます。
⇒ Intel ベースの Mac のプロセッサが 32 ビットか 64 ビットかを識別する方法
MySQLをダウンロードしようとすると、会員登録を勧められます。が、面倒なのでしたくないという方も多いと思いますので、下記の赤枠のリンクをクリックすると会員登録しないでダウンロードできます。

MySQL本体のインストール
では、MySQLをインストールしていきます。
ダウンロードが終わったら、dmgファイルをクリックします。すると中にいくつかファイルが入っているので、まずは下記のファイルをクリックしてください。(ファイル名はダウンロードしたバージョンなどによって多少異なります)

クリックすると、開発元が未確認のため開けません と言われることがあります。

何も言われない場合はそのままインストールに進んでください。メッセージが表示されてしまった場合は、
[システム環境設定]⇒[セキュリティとプライバシー]⇒[一般]
を開きます。
カギがかかってる場合はカギを解除し、「ダウンロードしたアプリケーションの実行許可」の設定を「すべてのアプリケーションを許可」に変更します。

設定を変更したら、再び先ほどのpkgファイルをクリックします。今度はMySQLのインストールが開始されるはずです。

インストールは特に難しい設定などはないので、手順に従ってインストールを完了させてください。
MySQL Startup Itemのインストール
次に、MySQLStartupItem.pkg
をクリックしてください。

MySQL Startup Itemのインストールが開始されるので、こちらも手順に従って完了させてください。

MySQLをシステム環境設定から起動できるようにする
あともう一つ。MySQL.prefPain
というファイルがあると思うので、[システム環境設定]のウィンドウにドロップ&ドロップしてください。


インストールするユーザの範囲を聞いてくるので、好きな方を選んでください。

すると、システム環境設定に[その他]⇒[MySQL]が追加されます。

[MySQL]をクリックすると、次のような画面が開きます。

これを使って、MySQLの起動/停止を切り替えられます。(今回は使いませんが)
MySQLを起動してみよう
いよいよMySQLを起動してみよう。その前に、一つ確認したいファイルがあります。
今度はターミナルを開いて、/etc/hostconfig
というファイルをvimで開きます。
$sudo vim /etc/hostconfig
hostconfig を見てみると、
MYSQLCOM=-NO-
という行があると思うので、
MYSQLCOM=-YES-
に書き直して保存してください。もしMYSQLCOMの行が見当たらない場合は新しく追記し、はじめからYESになっている場合はそのままで構いません。
では、いよいよMySQLを起動します。
まずは次のコマンドを実行してください。
$ps ax | grep mysql
これはmysqlというキーワードを含むプロセスを検索して表示するコマンドですが、まだmysqlを起動していないので、例えばこのような結果になると思います。
517 s000 R+ 0:00.00 grep mysql
次に、MySQLを起動するコマンドを実行します。
$sudo /Library/StartupItems/MySQLCOM/MySQLCOM start
よし。MySQLが起動したはずです。でもよくわかりませんね。確認のために、もう一度次のコマンドを実行してみてください。
$ps ax | grep mysql
今度は、先ほどの結果だけでなく2つほど多く表示されたかと思います。それがMySQLのプロセスです。
これで MySQLのインストールは完了です。
次回はPHPからMySQLに接続してみます。