[Sy] WindowsでGitを使いたい〜Git Extensionsをインストールする〜
ちょっと友人のWindowsマシンで Git を使えるようにセットアップする機会があったのですが、せっかくなので手順を残しておきます。
WindowsでGitを使う場合、 Git Extensions というツールがあるようなので、これを使ってみます。
Gitとは?
その前に、Gitについて簡単に説明しておきます。
Gitというのは、バージョン管理システム の一つです。バージョン管理システムというのは、簡単に言うとソースコードの追加、変更、削除といった履歴を記録してくれるシステムのことです。バージョン管理システムでソースコードを管理することで、一つ前のバージョンのコードに戻したい!という場合だったり、複数のメンバーで開発した際のトラブルをうまいこと回避できたりします。
他に同様のシステムでいうと、SVN(Subversion) とか、Mercurial 、CVS などがあります。Windows系の開発では VSS(Visual Source Safe) とかありましたね。最近のVisual Studioのことは良く知らないですが・・・。
GitHub というサービスがありますが、あれはGitのリポジトリ(バージョン管理のソースを保持しているところ)を公開し、ソースコードを共有するためのサービスです。ソースコードを共有することで、他の人が自分のソースコードを活用して新しいモノが生まれたり、開発者にフィードバックが来たり、ソースをみんなで育てることができるわけです。
⇒ GitHub · Build software better, together.他には Bitbucket という無料でリポジトリを作成できるサービスもあります。GitHubも無料ですが、Bitbucketは非公開のリポジトリを作れるので、公開はしたくないけど、複数メンバー間でリポジトリを共有したい、といった場合には便利です。(GitHubは有料であれば非公開のリポジトリを作れます)
⇒ Free source code hosting for Git and Mercurial by Bitbucketもちろん、GitHubやBitbucketといったホスティングサービスを使わなくても、自分一人でローカルでリポジトリを作って管理することもできます。
Git Extensionsのインストーラをダウンロードする
それでは本題に入ります。
まずは下記サイトよりGit Extensionsのインストーラをダウンロードしてきます。
⇒ Git Extensions次のようなページが表示されるので、Download latest version
と書かれている右側のリンクをクリックします。

最新バージョンのインストーラをダウンロードできるページに移動するので、GitExtensions246SetupComplete.msi
というリンクをクリックし、インストーラをダンロードします。
ファイル名の数字は、その時の最新バージョンによって変わります。

Git Extensionsをインストールする
インストーラのダウンロードが終わったら、インストーラを実行します。


使用できるユーザの設定です。上はログインしているユーザのみ使えるように、下は全てのユーザで使えるようになります。どちらでも良いです。

ここは両方チェックしてください。(お気に入りの差分比較ツールを別にインストールしている人は、下のチェックを外しても構いません)

インストールする場所。まぁデフォルトで問題ないでしょう。

ここもデフォルトで良いと思います。

SSHクライアントの設定。僕はPuTTYを入れてるので下を選びました。まぁ、よくわからない人はデフォルトで。

インストールをしていいか聞いてくるので、Install
ボタンを押してインストール開始。


しばし待ちます。
続けてKDiff3のインストール
Git Extensionsをインストールし終わると、差分比較ツール_KDiff3_のインストールが勝手に始まります。(先ほどチェックを付けていた場合)
まず言語の設定。Japanese
を選びます。

規約に同意して・・・

インストール対象を選択します。Documentationとか外したかったら外してもいいでしょう。

インストール場所の指定。デフォルトで。

全てのユーザで使えるようにしたければチェックをつけてください。

スタートメニューへのショートカット追加について。僕はスタートメニューに追加するの嫌いなので(多くなるとうっとうしい)、チェックを付けました。
そしてインストール開始。


KDiff3のインストールは完了です。

Gitのインストール
続けて、Git本体のインストールがこれまた勝手に始まります。

こちらも規約に同意して・・・

インストール場所を設定して・・・(デフォルトで)

赤枠の部分にチェックを入れておきます。

スタートメニューにはショートカットを作りません。

コマンドプロンプトからもGitコマンドを使えるように、Run Git from the Windows Command Prompt
を選択します。

改行コードの変換についての設定です。上から、
- チェックアウト時はWindows形式(CRLF)、コミット時はUNIX形式(LF)
- チェックアウト時は変換しない、コミット時はUNIX形式(LF)
- チェックアウト時、コミット時に何も変換しない
という設定になります。よくわからない場合は一番上が良いと思います。ソースコードの編集に使っているエディタの設定を確認してください。

そしてインストールが始まります。


これでGit Extensionsに関する全てのインストールは終わりになります。

ユーザ名とメールアドレスの設定
Gitを使うためにはユーザ名とメールアドレスを設定しておく必要があります。
適当なフォルダ上で右クリックをすると、[Git Extensions]というメニューが表示されるのでカーソルを合わせると、さらに[Settings]というメニューが表示されるのでクリックします。

するとGit Extensionsの設定画面が表示されます。設定のチェックリストが表示され、1つだけオレンジになっている箇所があるので右側のRepair
ボアンを押してください。

先ほどのメッセージは、「ユーザ名とメールアドレスを設定してね」というものなので、下の赤枠部分にそれぞれユーザ名とメールアドレスを入力します。

インストール完了!
これでWindows上でGitを使う準備ができました。
・・・やっぱMacがいいや。