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[Sy] 会社目線で考える「リモートワークのメリットとデメリット」とは?

2017/10/29

プログラマー初級者・これから目指したと思ってる人を応援するオンラインプログラミング塾 Sy-mentor(エスワイメンター) の公開記事です。ぼくは3年半ほどリモートワークの正社員エンジニアとして働いています。これまでリモートで働いてきて、 会社にとってリモートワークは本当にメリットがあるのか? というのを常に意識してきました。いくつか考えているメリットとデメリットを挙げてみます。

メリット

まずはメリットから。以下の3つを挙げてます。

  • 優秀な人材、求めている人材を採用しやすくなる
  • 社員を採用しやすくなり、辞めにくくなる
  • オフィスのコストを削減できる

メリットその1:優秀な人材、求めている人材を採用しやすくなる

これが一番のメリットかなーと思います。 リモートOKであれば、どこに住んでる人でも採用できますし、海外に住んでる人でも大丈夫です。

特に地方の会社ほど、メリットは大きくなるでしょう。

ぼくが勤めている会社は熊本にあり、ぼくが入社する前は「エンジニアがいないから一人採用したい」という状況でした。

自分の話でアレですが、当然一人目のエンジニアということは、それまでの会社のやり方を変えていく必要があり、単純にエンジニアとしてのスキルだけでなく、コミュニケーションやリーダーシップなども求められます。

あと、そういう環境で仕事してみたい、という気持ちがないと難しいでしょう。

なので今考えてみると、たぶん普通に 地元だけで採用活動していたら、 なかなかピタッとハマる人を探すのは苦労したんじゃないかなと思います。

リモートを許可してくれたことで、ちょうど良い人間として埼玉に住んでいるぼくが採用されたわけです。

リモート不可であれば、ぼくもおそらく首都圏の会社に転職していたでしょうし、 採用できる地域、国を拡げればそれだけ求めている人材を採用しやすくなるというのは明白です。

メリットその2:社員を採用しやすくなり、辞めにくくなる

メリット1に似ているようで、ちょっと違います。

2つ目として挙げたいのは、 会社の魅力のひとつになり得ますよ。 ということです。

これからますます新入社員、若手社員の取り合いになるでしょう。

そんな時、 確実に 会社選びの一つのポイントとして、 リモートで働けるかどうか というのが入ってきます。

別に今すぐリモートで働きたい、と思っていなくても、 いざとなったら(病気になった、子どもができたなど)そういう選択肢もあるのか、と思えると、その会社の魅力はアップします。

また、リモートを許可している企業は増えてきたといってもまだ少ないのが現状です。

ですので、ぼくみたいに一度リモートで働くことのありがたみを感じてしまうと、 会社に対して満足度が高くなる ので、離職率は下がるのでは?と考えます。

メリットその3:オフィスのコストを削減できる

3つ目はオフィスの話です。

社員が多ければ多いほど、このメリットはでかくなります。特に 駅近くや首都圏とかだとめちゃくちゃ家賃が高い ので、オフィスを少しでも小さく保てると嬉しいところです。

最低限のオフィスは必要かもしれませんが、今であればスタートアップ向けのシェアオフィスのようなものも増えてきてますし、そういうところにオフィスを持って、基本はみんなリモートで、ということができます。

あとちょっと違う角度の話になりますが、 オフィスを小さく保つことで、物理的にリモートワークを推進しやすくなるという相乗効果もあったりします。

デメリット

続いてデメリットです。こちらも3つ挙げてます。

  • どんな感情で仕事しているのか把握しづらい
  • ちゃんと仕事しているのかわからない
  • 「ちょっと今話せる?」のハードルが上がる

デメリットその1:どんな感情で仕事しているのか把握しづらい

これは実際にぼく自身が体験したことなのですが、リモートで働き始めた数ヶ月後くらいに、どうにもモチベーションが上がらない時がありました。

まだ慣れていないこともあってなのか、たぶん知らず知らずのうちに、「人と会話したい!」というストレスがたまっていたんでしょう。

チャットではいつも通りのやりとりをしてるので、誰一人としてぼくのその時の感情を知る術はなかったはずです。

ぼくの場合は自力で持ち直したのですが、人によってはそのまま回復できないこともあると思います。

毎日会っていれば、「ちょっと元気ないなー」とか感じやすかったり、何気ない会話の中で変化に気づいたり、周りがフォローしやすいですが、リモートだと気づきにくく、かつフォローもしづらいです。

この点は、定期的にビデオチャットで顔を見ながら話すようにしたり、不定期でもよいので直接会う機会を時々設けるとかの工夫が必要でしょう。

デメリットその2:ちゃんと仕事しているのかわからない

一番会社がリスクに感じるのは、これでしょう。

ぶっちゃけ、ぼくも人間ですし、仕事がなかなか手につかない時もあります。 サボろうと思えばサボれちゃいます。

デメリットに挙げましたし、実際その通りなんですが、 ぼくは あまりこれは気にしなくて良いのでは?と考えています。

というのは、こういう理由からです。

  • サボり続ければ、いつか絶対気づかれる
  • サボることで、「仕事が遅いやつと思われる」という自業自得な結果がついてくる
  • 信頼関係がなければ成り立たない仕組みなので、信頼されるように働こうとする
  • オフィスにいたとしても、サボるやつはサボる

まぁ短期的にはサボることができるかもしれないですが、 結局会社のためにも自分のためにもならないので、意外とサボれないものなんです。

むしろ、心配すべきは 働きすぎる人がでてくる という問題かもしれないですね。

デメリットその3:「ちょっと今話せる?」のハードルが上がる

これは、リモート反対派の人が良く挙げているデメリットです。

今まで思いついた瞬間にすぐに話しかけることができていたのに、リモートだとそれができない!やりづらい!というものですね。

確かにその通りです。なのでそういう人が多い場合は、ちょっと導入しづらいかもしれません。

ですが、話しかけられる側からすると、集中を奪われづらくなるというメリットも生まれるので、そういう点も考慮してみると・・・(特にエンジニアはこれを嫌う人が多いです)。

さいごに

先日は リモートワークをする側の目線 での記事を書きました。今回は 会社でリモートワークの導入を検討してるんだけど という人向けです。

デメリットのところの書き方を見ておわかりの通り、ぼくは デメリットは確かにあるけど、それを工夫と考え方で解消して、リモートワークを導入すると良いんじゃないかな?派 です。

おすすめはセルフマネジメントが得意そうな人を何人か選抜して、まずは試しにやってみよう!ですかね。

会社によって、出てくる問題は多少違うでしょうし。

もし何か「こういう時、どうだったの?」みたいな話が聞きたい方はTwitterなどで気軽に絡んでください!

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