[Sy] Amazon Linux (2017.09-release) + php7 の環境に phpMyAdmin をインストールする手順
Amazon Linux (2017.09-release) + php7 の環境の場合、epel にある phpMyAdmin をインストールしようとするとエラーになります。AWS 公式ページを参考に、 phpMyAdmin のインストール手順を説明します。
環境
以下の手順で構築した状態で検証しています。
- [Sy] Amazon Linux (2017.09 release) でのPHP7(+php-fpm)とnginxの設定方法(インストール、設定、自動起動)
- [Sy] Amazon Linux (2017.09-release) に MySQL 5.7 をインストールする手順
- [Sy] MySQL5.7 にて root のパスワード変更などの初期設定をする(mysql_secure_installation 使用)
epel の phpMyAdmin のインストールに失敗する
epel に phpMyAdmin はあるのですが、インストールしようとすると依存パッケージがコンフリクトを起こしてしまい失敗します。
調べてみると、AWS公式のチュートリアルに手順が書いてあったので、参考にやってみます。
⇒ チュートリアル: Amazon Linux への LAMP ウェブサーバーのインストール - Amazon Elastic Compute Cloud1. 必要なパッケージを先にインストール
php70-mbstring
と php70-zip
が必要なのでインストールしていない場合はインストールします。
今回用意した環境では、すでにインストール済みなのでスルーします。
$ yum list installed | grep php70
php70.x86_64 7.0.21-1.24.amzn1 @amzn-main
php70-cli.x86_64 7.0.21-1.24.amzn1 @amzn-main
php70-common.x86_64 7.0.21-1.24.amzn1 @amzn-main
php70-fpm.x86_64 7.0.21-1.24.amzn1 @amzn-main
php70-json.x86_64 7.0.21-1.24.amzn1 @amzn-main
php70-mbstring.x86_64 7.0.21-1.24.amzn1 @amzn-main
php70-mysqlnd.x86_64 7.0.21-1.24.amzn1 @amzn-main
php70-pdo.x86_64 7.0.21-1.24.amzn1 @amzn-main
php70-process.x86_64 7.0.21-1.24.amzn1 @amzn-main
php70-xml.x86_64 7.0.21-1.24.amzn1 @amzn-main
php70-zip.x86_64 7.0.21-1.24.amzn1 @amzn-main
もしインストールされてなければ、以下のようにインストールしておきます。
$ sudo yum install php70-mbstring php70-zip -y
2. phpMyAdmin をダウンロード、インストール
次に、phpMyAdmin の公式ページへ行き、最新の tar.gz
形式のファイルのダウンロードURLを取得します。
ダウンロードするのではなく、 リンク先のURLをコピーしてください。
今回は、phpMyAdmin-4.7.5-all-languages.tar.gz
のURLを取得(リンク先アドレスをコピー)します。
取得したURLはこちらになります。
https://files.phpmyadmin.net/phpMyAdmin/4.7.5/phpMyAdmin-4.7.5-all-languages.tar.gz
↓ここからはサーバ上での作業になります。
/var/www/
の下に phpMyAdmin
というディレクトリを作って、そこにダウンロードしてくるファイルを配置することにします。
まずは /var/www/
に移動し、wget
コマンドを使って先ほどのURLからファイルをダウンロードしてきます。
$ cd /var/www
$ wget https://files.phpmyadmin.net/phpMyAdmin/4.7.5/phpMyAdmin-4.7.5-all-languages.tar.gz
phpMyAdmin-4.7.5-all-languages.tar.gz
というファイルがダウンロードされるので、解凍します。
$ tar -xvzf phpMyAdmin-4.7.5-all-languages.tar.gz
解凍が終わると、 phpMyAdmin-4.7.5-all-languages/
というディレクトリが作成されているので、 phpMyAdmin/
にリネームします。
$ mv phpMyAdmin-4.7.5-all-languages/ phpMyAdmin
tar.gz
ファイルはもう必要ないので、消しておきましょう。
$ rm phpMyAdmin-4.7.5-all-languages.tar.gz
ここまでで、こうなっているはずです。
$ ll | grep phpMyAdmin
drwxr-sr-x 12 ec2-user nginx 4096 Oct 21 08:12 phpMyAdmin
これで phpMyAdmin のインストールは完了です。
3. phpMyAdmin を表示する(nginx の設定)
では実際に nginx で設定を行い、http://phpmyadmin.utano.me
というURLでアクセスできるようにしていきます。
以下のように nginx の設定ファイルを作成します。(ファイル名は .conf 以外の部分は任意)
$ sudo vim /etc/nginx/conf.d/02_phpmyadmin.utano.me.conf
内容は以下のようにします。
server {
listen 80;
server_name phpmyadmin.utano.me;
root /var/www/phpMyAdmin;
location / {
index index.php index.html;
}
location ~ \.php$ {
fastcgi_pass unix:/var/run/php-fpm/php-fpm.sock;
fastcgi_index index.php;
fastcgi_param SCRIPT_FILENAME $document_root$fastcgi_script_name;
include fastcgi_params;
}
}
設定を保存したら、 nginx を再起動します。
$ sudo service nginx reload
Reloading nginx: [ OK ]
ブラウザから、http://phpmyadmin.utano.me
にアクセスすると、 phpMyAdmin のログイン画面が表示されます。
MySQL でログイン可能なユーザ名(例:root)とパスワードを入力し、ログインします。
ログインできれば、動作確認も完了です。