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[Sy] 人に何かを教える(伝える)時に「特に大切にしている」3つのこと

2017/10/30

プログラマー初級者・これから目指したと思ってる人を応援するオンラインプログラミング塾 Sy-mentor(エスワイメンター) の公開記事です。誰かに何かを教える(伝える)時に、特に大切にしていることを3つ紹介します。

1. 「耳」からの情報だけでなく、「目」からの情報を必ず与える

自分が知っていることならまだしも、知らないことをいきなり言葉だけで説明されても、理解するのはかなり難しいはずです。

このことを理解している人は多いのですが、 いざ自分が人に教える時にはなぜか言葉だけで説明してしまいがちです。

ぼくの場合は、 ノートに図を書きながら説明することを徹底しています。

ビデオチャットで繋いでいる場合も同様です。 iPad Pro の画面を Macbook で表示することができるので、その画面を相手に見えるように共有します。

特にぼくは、プログラミングやシステム設計などを説明することが多いので、図を描いて説明するのとしないのとでは、相手への伝わり方がまったく違います。

子どもに算数を教える時も、 計算問題であっても必ずノートに図を描きます。

最初のうちはうまく図を描いて説明するのは難しいですが、ずっと続けてるうちにコツがつかめてきます。

2. 「わかった」という言葉を信用しない

教えている側は、教えたことがちゃんと理解できたかどうか知りたくなります。当然ですね。

そんな時にやってしまうのが、

「わかった?」

という質問。この時、

「わかった」

と返されても、 決して信用してはいけません。

ぼくの経験上、この時の「わかった」はほとんど参考になりません。大体の場合、 わかった気になっている だけです。

でも決してそれを責めてはいけません。だって「わかった?」って聞かれたら、なんとなく「わかった」って答えてしまいます。そういうものです。

そもそもどうなったら「わかった」状態なのか、相手は判断できないですから。

ではどうしたらよいか?

なんでも良いので、 説明したことが理解できていないとわからない小さな質問 をしてみましょう。

例えば、足し算を教えてるなら、説明に使った式をちょっと変えて質問して、説明したような考え方ができているかを確認します。

仕事でぼくがよく使う質問は、

「今ぼくが説明したことを、自分の言葉で良いので説明してくれますか?」

というものです。理解していないと説明なんてできません。説明してもらってるうちに、本人が どこまで理解できていて、どこが曖昧なのか自覚してくれます。 後輩などの指導ではすごく有効です。

その後、曖昧だったところはもう一度 違う説明 をして補足してあげると効果的です。

3. 相手をリスペクトする(敬意を持つ)

ぼくは、あまり「教える」という言い方は実は好きではありません。(文章的にわかりやすいので使いますが)

教えるだとどうしても上からな感じがしてしまい違和感があるので、 伝える、サポートするみたいなニュアンスで捉えています。

たとえ相手が子どもだろうと、後輩だろうと、逆に先輩だろうと変わりません。もちろん、学歴も関係ありません。

相手がどういう人だろうと、そこにはリスペクト(敬意を持つこと)が超重要だと考えています。

例えばぼくが、プログラミングを未経験者に教える場合、こういうことを考えています。

  • 「今」はぼくが教えられることがある
  • でも、数年後は 逆に教えられることがあるかもしれない
  • たまたま、自分はプログラミングを経験してきただけ。 他の分野では逆に教えられることがあるかもしれない

こう考えると、たとえ相手が小学生の子どもだろうと、偉そうに教えることがおかしいと感じられないでしょうか?

むしろ、 子どもや後輩の方が自分よりも年齢が若い分、吸収力もあるし伸びしろだらけ です。

いつも 将来抜かれないようにがんばらないとな と危機感を持ってます。

あくまでも、 「今」は教えられることがある くらいの姿勢でいること。これは常に意識しています。

さいごに

今回挙げた3つのポイントすべてに共通することは、

相手のことを考える の一言に集約されます。

結局はマンツーマンのコミュニケーションなので、それができないことには信頼関係もできませんし、伝わるものも伝わらなくなってしまいます。

ただ知識やスキルがあれば良いわけではないということです。