[Sy] MAMPを使わないでMacにローカルWeb開発環境を構築する〜その6:phpMyAdminのインストール〜
MAMPに頼らないでMacにローカル開発環境を作りたい
前回はPHPからMySQLのデータを取得して、ブラウザ上で表示するところまで説明しました。
- MAMPを使わないでMacにローカルWeb開発環境を構築する〜その1:挑戦するメリットは?〜
- MAMPを使わないでMacにローカルWeb開発環境を構築する〜その2:Apacheとは?〜
- MAMPを使わないでMacにローカルWeb開発環境を構築する〜その3:PHPとApacheの連携〜
- MAMPを使わないでMacにローカルWeb開発環境を構築する〜その4:MySQLをインストールする〜
- MAMPを使わないでMacにローカルWeb開発環境を構築する〜その5:PHPとMySQLの連携〜
今回が最終回です。最後に phpMyAdmin をインストールしてブラウザからMySQLを触れるようにします。
phpMyaAminのインストール
まずphpMyAdminとは?というところを簡単に説明しておくと、 前回 はターミナル上でMySQLを操作しましたが、毎回ターミナルからデータを追加したり、テーブルを作ったりするのは不便でしょうがないですよね。
そんな MySQLの操作をブラウザ上からできるようにしてくれる のがphpMyAdminです。
「php」と付いているとおりphpMyAdminというのは、「裏でphpを使ってMySQLを操作しているWebアプリ」です。
では、phpMyAdminをインストールしていきます。
phpMyAdminをダウンロードしてくる
まずは下記のページを開き、phpMyAdminをダウンロードしてきます。
⇒ phpMyAdmin - Downloadぼくは今回、現時点(2013年8月)で最新のバージョンのzipファイル(言語パック入り)をダウンロードしてきました。phpMyAdmin-4.0.4.2-all-languages.zip
というファイル名のやつです。
phpMyAdminをドキュメントルートに配置
ダウンロードしたzipファイルは、解凍してphpMyAdmin
というフォルダ名にでもリネームしてください。(好みでどうぞ)
phpMyAdmin
フォルダが準備できたら、
[Macintosh HD] ⇒ [ライブラリ] ⇒ [WebServer] ⇒ [Documents]
の下に移動します。
DocumentRoot にphpMyAdmin
フォルダを配置するということです。ちなみに、ターミナル上では/Library/WebServer/Documents/
配下という書き方になります。
config.inc.phpの作成
次に、設定ファイルを作成します。phpMyAdmin
フォルダの下に、config.sample.inc.php
というファイルがあると思いますので、コピーしてconfig.inc.php
というファイル名にして保存します。
config.inc.php
を作成したら、テキストエディタ(ターミナル上でvimで開いても構いません)で開き、下記の行に適当な英数字(8文字〜10文字程度でいいと思います)を入れて保存してください。
$cfg['blowfish_secret'] = '';
↓
$cfg['blowfish_secret'] = 'x8YzA3na52';
この設定の意味ですが、blowfish というのは 暗号化方式 のことで、 パスワードの暗号化をしてくれてるもの だと思ってください。その時に、パスワードそのものを暗号化するだけだと危険(復号化されやすい)ので、復号化しにくくするために付加する秘密の文字列になります。
なので、ここの設定がバレたらせっかくある意味が無いので、ランダムな英数字で、長めな方が良いでしょう。
phpMyAdminにログイン
では、phpMyAdminにログインしてみましょう。次のURLにアクセスしてください。
http://localhost/phpmyadmin
ログイン画面が表示されたら、 MySQLのインストール時に設定した アカウントとパスワードを入力してください。
無事にログインできたら、こんな画面が表示されるはずです。
ちなみに、blowfish_secret
を設定していない状態だと、 _「設定ファイルに、暗号化 (blowfishsecret) 用の非公開パスフレーズの設定を必要とするようになりました。」 というエラーが画面の下の方に表示されます。
以上でphpMyAdminのインストールが終わりました。
これでブラウザ上からMySQLを簡単に操作できるようになりました!
さいごに
全6回に渡り、MAMPを使わずにMacにローカル開発環境を作る方法 の説明をしてきました。
「あえて」な方法なのですべての方におすすめはしませんが、興味のある方は 第1回 から読みながら環境作成をしてみてください。
ぼくも今回環境を作ることで、Macについての知識が増えたのでやって良かったと思っています。