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[Sy] WindowsでPHP開発環境を構築(XAMPPをインストール)する手順

2016/09/02

PHP で作られたサイトを Windows 上で動かしたり開発したりする場合に、簡単に開発環境( LAMP環境 )を構築してくれる XAMPP のインストール手順です。

環境

  • Windows 10
  • XAMPP 5.6.23 (Windows向け)

LAMPって何? XAMPPって何が便利なの??

インストール手順の説明の前に、簡単に LAMP と XAMPP という言葉について説明をしておきます。(必要のない方は「XAMPP をインストールする手順」まで飛ばしてください)

LAMPとは

Linux、Apache、MySQL、PHP それぞれの頭文字と取ったもので、Webサイト構築の一つの王道となっている構成 のことを指します。

「M」や「P」にはいくつかパターンがあって、整理すると以下のとおりです。

  • L : OS(Linux)
  • A : Webサーバ(Apache)
  • M : データベース(MySQL または MariaDB)
  • P : スクリプト言語(PHP または Perl または Python)

開発現場での言葉の使われ方としては、「このサイトってLAMP?」「このサーバにLAMP環境作っておいて」みたいな感じで使われます。

最近では Apache ではなく Nginx を採用することが増えてきたり、サーバサイドのスクリプト言語も Ruby とか選択肢がたくさんあったりしますが、まだまだ LAMP 構成はよく見かけます。

XAMPPとは

XAMPPは、一言で言うと WindowsやLinux、Mac OS X といった様々なOSに、LAMP環境を簡単に作ってくれる便利なやつ というところです。

読み方は、「ザンプ」 です。

使い所としては、自力で LAMP 構成を作ることが難しい、またはめんどくさい、といった場合に使われる ことが多いです。開発環境、テスト環境といった用途に使われます。

XAMPP の各文字は、以下のように各要素を表しています。

  • X : OS(Windows、Linux、Mac OS Xなど)
  • A : Apache
  • M : MariaDB
  • P : PHP
  • P : Perl

少し前までは「M」は MySQL だったのですが、いつのまにか MariaDB になってます。(MariaDB は MySQL から派生して開発されているので、コマンドや設定ファイルなど、MySQL と同じ感覚で使うことができます)

XAMPP をインストールする手順

では本題へ。XAMPP を Windows にインストールする手順を説明していきます。

1. XAMPP のインストーラをダウンロードする

XAMPP は Apache Friends という非営利プロジェクトによって開発されています。

まずは Apache Friends のサイトを開き、Windows 用のインストーラをダウンロード してきます。

⇒ XAMPP Installers and Downloads for Apache Friends

下のスクリーンショットのようなページが表示されたら、Windows向けXAMPP v5.6.23(PHP 5.6.23) というところをクリックするとダウンロードが始まります。

XAMPPのインストーラをダウンロード

ダウンロード中の画面です。ダウンロードしただけですごく称えられます。

XAMPPのインストーラをダウンロード中

xampp-win32-5.6.23-0-VC11-installer.exeという名前のインストーラがダウンロードされました。100MBちょっとと、結構容量あります。(バージョンによって多少異なります)

XAMPPのWindows用インストーラ

2. XAMPP のインストーラを起動

ダウンロードしてきたインストーラ(xampp-win32-5.6.23-0-VC11-installer.exe)をダブルクリックすると、インストールが始まります。

最初に、以下のようなダイアログが表示されるかもしれません。

XAMPPインストール(ウィルス対策ソフトについての質問)

こう書いてあります。

It seems you have an antivirus running. In some cases, this may slow down or interfere installation of the software. Please visit the following link to learn more about this.

> ウィルス対策ソフトが動いてるみたいです。インストールを邪魔したり遅くなったりする場合があります。詳しくは次のリンク先を読んでみてください。

http://apachefriends.org/en/faq-xampp-windows.html#antivirus

Continue with installation?

> インストールを続けますか??

ここは、続けたいので「OK」をクリックします。(ぼくの場合は特に何も問題になりませんでしたが、気になる方は一時的にウィルス対策ソフトを停止する等の対応をしてください)

「Welcome to the XAMPP Setup WIzard.」と書かれたダイアログが立ち上がるので、Nextをクリックして次へ進みます。

XAMPPインストール(インストーラ起動)

ここではインストールしたいものを細かく設定できます。とりあえずデフォルト(全部選択)の状態で問題ないですが、特に以下の4つは必ずチェックを入れておいてください。

  • Apache
  • MySQL
  • PHP
  • phpMyAdmin

チェックを確認できたら、次へ進みます。

XAMPPインストール(コンポーネントの選択)

次の画面ですが、ちょっとここで宣伝が入ります。

XAMPPインストール(Bitnamiについて)

Bitnami for XAMPP provides free installers that can install Drupal, Joomla!, WordPress and many other popular open source apps on top of your existing XAMPP installation.

> 「Bitnami for XAMPP」は、XAMPPがインストールされている環境において、Drupal、Joomla!、WordPressなど他にもたくさんのオープンソースのインストーラを提供してくれます。

https://bitnami.com/xampp

Learn more about Bitnami for XAMPP > 「Bitnami for XAMPP」についてもっと詳しく知りたい

とのこと。Bitnami for XAMPP というものがあるみたいですが、とりあえずチェックを外して次へ進みます。(チェックをつけたままだと、Bitnami for XAMPP についてのページがブラウザで開かれます。)

もし気になる方は、このあたりのページが参考になりそうなので XAMPPインストール後に試してみると良いかもしれません。

⇒ Wordpressをローカルにインストール - BitNami for XAMPP - WordPressの使い方と設定 - Webkaru

ここまででインストールの設定ができました。

XAMPPインストール(準備完了)

Setup is now ready to begin installing XAMPP on your computer.

> あなたのコンピュータにXAMPPをインストールする準備ができました。

次へ進みましょう。インストールが始まります。

XAMPPインストール(インストール中)

以下のようなダイアログが表示されたら、 「プライベートネットワーク(ホームネットワークや社内ネットワークなど)」のみにチェック を入れて「アクセスを許可する」ボタンを押してください。

XAMPPインストール(Windowsファイアウォールのアクセス許可)

しばらく待つと、インストールが終わります。

XAMPPインストール(完了)

チェックボックスのところは、

Do you want to start the Control Panel now?

> コントロールパネルを起動しますか?

と書いてあるので、チェックを入れて「Finish」ボタンを押してください。

以上でインストールは終わりです!

では実際に XAMPP のコントロールパネルから Apache を起動してWebページを表示してみます。

XAMPP コントロールパネルから Apache を起動する

先ほどインストールを終える際に、XAMPPコントロールパネルを起動するようにチェックしました。

XAMPP コントロールパネルとは?

XAMPPをインストールすると、Apache、MySQL(MariaDB)、PHPなどなどのオープンソースがまとめてインストールされます。XAMPP コントロールパネルは、それらの起動・終了・設定ファイル編集などをしやすくしてくれるツールです。Windowsだと、デフォルトで`C:¥xampp¥xampp-control.exe`にあります。

XAMPP コントロールパネル起動すると、最初に以下のようなアメリカ国旗とドイツ国旗がダイアログに表示されます。

「Language」とあるとおり言語選択のダイアログです。英語とドイツ語の2択みたいですね。

XAMPPコントロールパネル(言語選択)

今回は英語を選択しますが、当然ながらドイツ語の方が英語よりもわかる方はドイツ語を選択してもらってOKです。(言語選択のダイアログはコントロールパネルの初回起動時しか出ません。)

言語を選択すると、いよいよコントロールパネルが表示されます。

XAMPPコントロールパネル(起動)

では早速 Apache を起動してみましょう!

「Apache」と書かれているところの右側にある「Start」「Admin」「Config」「Logs」といった横並びのボタンたちが、Apache用のボタンになるので、Startボタンを押します。

「Start」から「Stop」へボタン表示が変わり、いくつか数字が表示されれば起動成功です。 下の方のログにも「Attenpting to start Apache app… Status change detected: running」と書かれていて、Apacheのステータスが起動中に変わったことを伝えてくれています。

XAMPPコントロールパネル(Apache起動成功)

ブラウザで Apache が起動していることを確認する

ではブラウザで、http://localhostへアクセスします。

うまく Apache が起動できていれば、http://localhost/dashboardへリダイレクトされて以下のページが表示されます。

XAMPPデフォルトページ表示

ここまで動いていれば、PHPも動く状態になっているので先ほどの Config ボタンからhttpd.confDocumentRootを変更するなどして、ローカルでPHPを使った開発をすることができます!

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